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蜜蝋ワックスもどきをリメイクしました
キャンデリラワックスで蜜蝋ワックスもどきを作りました。以前、机の天板をオスモカラーで塗装したのですが、塗料の量が多すぎたのか、天板のツヤが物足りないように感じていました。オスモカラーで塗装というより、ペンキのようなぬめっとした見た目で、触ってもしっとりこない…
いっそブライワックスで塗装した方が良かったのかもしれない、と思いましたが、オスモカラーは水拭きができるのに対し、ブライワックスは水拭き非推奨。毎日使う机だからこそ、水拭きができるオスモカラーは絶対でした。
しょうがない、諦めるか…と思っていた矢先、「蜜蝋ワックス」の存在を思い出し、検索。蜜蝋ワックスも水拭きは非推奨ですが、ものは試しと思って使ってみることにしました。
蜜蝋と化粧品用の蜜蝋(ビーワックス)
いざ蜜蝋ワックスを買おうと思って検索してみると、床・家具用の蜜蝋も化粧品用の蜜蝋(ビーワックス)も対して値段が変わりません。しいていうならば、床・家具用の蜜蝋には、菜種油、亜麻仁油、椿油、ヒバ油、エゴマ油などが含まれているのに対し、化粧品用の蜜蝋ワックスは蜜蝋そのもので売られているか、ヒマワリオイルやその他植物樹脂が含まれています。
だったら化粧品用のビーワックスそのものを購入してオイルを配合すれば、化粧品としてもムダにならないのでは?と思い、自作することにしました。
市販の蜜蝋ワックスについて
市販の蜜蝋ワックスについて調べてみると、蜜蝋以外の成分は以下のようになります。
未晒し蜜ロウワックス
エゴマ油
木工用みつろうクリーム
菜種油、椿油、亜麻仁油、ヒバ油
木工美肌~清香~
亜麻仁油、ユーカリ油
化粧品として売られているビーワックスに、これらのオイルを上手く配合すれば、ワックスができそうです。
キャンデリラワックスとホホバオイルで蜜蝋ワックスもどきを作る
せっかくなので、化粧品としても使い勝手のいい蜜蝋と椿油で蜜蝋ワックスを作ろうかと思っていたのですが、あいにく両方手持ちがない…手持ちであったのはキャンデリラワックスとホホバオイルだけでした。
キャンデリラワックスについて
キャンデリラワックスは手作り化粧品ではリップクリームに使われることの多い素材です。蜜蝋(ビーワックス)と同じくらいの値段で購入できます。蜜蝋(はちみつ)にアレルギーがある方や、ボツリヌス菌が心配、という方も使うことができます。
ただし、キャンデリラワックスは蜜蝋より融点が高い(蜜蝋62~65度、キャンデリラワックス:70度)ので、なかなか溶けず、取り扱いが蜜蝋よりは難しい、ということがあります。
下記の蜜蝋ワックスにはキャンデリラ蝋が含まれているので、家具のメンテナンスに使っても問題なさそうです。
参考:Arbor蜜蝋樹脂ワックス
ホホバオイルについて
ホホバオイルも手作り化粧品で使われることが多々あります。ヘアオイルであったり、保湿やクレンジングにも使われます。
下記の蜜蝋ワックスにはホホバオイルが使われており、こちらも家具のメンテナンスに使えそうです。
蜜蝋ワックスもどきリメイクのbefore
蜜蝋ワックスもどきリメイクのafter
蜜蝋ワックスもどきリメイクの材料費
・キャンデリラワックス・ホホバオイル
蜜蝋ワックスもどきリメイクの道具代
蜜蝋ワックスもどきをリメイクするのに必要な道具です。・レンジ
蜜蝋ワックスもどきリメイクのその他消耗品代
蜜蝋ワックスもどきをリメイクするのに必要なその他の消耗品などです。・耐熱容器(今回はお弁当用のレンジにも使えるカップ
・爪楊枝
・ウエス(ボロ布)
蜜蝋ワックスもどきリメイクの作業時間
レンジで蜜蝋ワックスもどきを作る時間が3分、机の天板に蜜蝋ワックスもどきを塗布するのが10分程度です。蜜蝋ワックスもどきリメイクにおいて、参考にさせていただいたサイト様
蜜蝋ワックスもどきリメイクの作業手順
今回は天板に使うため少量です。キャンデリラワックスとホホバオイルを耐熱容器に入れる
キャンデリラワックスとホホバオイルを耐熱容器に入れます。肌に使うものではないので適当で大丈夫です。
ホホバオイルは最初5~6滴使いましたが、硬かったので最終的には10滴ほど使ったと思います。
レンジに2分かける
発火する可能性がありますので、最初は短い時間から初めて下さい。レンジは怖い、という方は湯煎の方が安心ですが、キャンデリラワックスは融点が高く、溶けにくいので熱い温度を保つ必要があります。蜜蝋の方が溶けやすいです。
液状になる

液状になるのでかき混ぜます。すぐに固まります。固まったら完成です。
天板に塗り込む

蜜蝋ワックスもどきをウエスで取り、天板に塗り込んでいきます。写真下のように、ボロボロと崩れるほど固い場合にはホホバオイルを追加してもう一度レンジにかけます。
上記の量で天板(約50×90cm)でも半分ほど余りました。
ウエスは水に濡らして処分
ワックスなので、自然発火の恐れがあります。水に濡らしてから生ゴミと同じように処分しました。
蜜蝋ワックスもどきリメイクで出た処分品
蜜蝋ワックスもどきリメイクをしてみて

かなり天板がしっとりしました。これぞ手作り家具! という感じです。さわり心地がよく、水も弾きますし、ツヤもでます。かなり強く塗り込んだところはオスモカラーがやや薄くなりましたが、普通にやれば塗装が落ちることはありませんでした。写真ではあまり差が見られませんが、右が蜜蝋ワックスもどきをかけたところです。
今回はオスモカラー塗装の天板の他に、ブライワックスで塗装したカラーボックスにもメンテナンスとしてこれを塗ってみましたが、色落ちすることなく、代わりにツヤがでました。さわり心地が良すぎて、月に1回はこの蜜蝋ワックスもどきを塗りたい!と思えるほどです。
また、市販の蜜蝋ワックスを購入すると使いきれずに塗料缶を保管するスペースが必要になりますが、これはキャンデリラワックスとホホバオイル、化粧品ケースにしまっておけるので便利です。化粧品としても使っています(と、いうよりもとは化粧品を作るために購入していました)。
このメンテナンス方法であれば、手もしっとりするというおまけ付です(笑)部屋もキレイになって、一石二鳥です。