ブライワックスと同じくらいメジャーな木材用塗料に「ワトコオイル」があります。
私自身としてはブライワックス、オスモカラーについで3番目の木材専用塗料になります。
ブライワックスやオスモカラーと比較し、使用感等をまとめてみたいと思います。
目次
そもそもワトコオイルってなに?
ワトコオイルは植物オイルから作られた塗料です。ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン等は使用していませんが、成分には合成樹脂や着色料、有機溶剤が含まれます。
ワトコオイルはペンキなの?ステインなの?
ワトコオイルは「油性塗料」とあるので、ステインというよりはペンキの扱いに近いです。
(ステインの場合には「着色剤」となります)。
ワトコオイルの前にオイルステインは必要?
ワトコオイルの前にオイルステインや水性ステインで着色し、ワトコオイルで仕上げる、という塗り方も可能です。
ただし、みなさんの使い方をみていると、ワトコオイル複数回塗りで仕上げたり、ワトコオイル後にブライワックスで仕上げる方もいらっしゃいます。
ワトコオイルを塗った後にワックスは必要?
ワトコオイルは「オイルフィニッシュ」で、油分が膜になるので、ワックスは不要です。ただし、前述のように上からブライワックスを塗って仕上げる方もいらっしゃいます。
ワトコオイルって自然発火するの?
ワトコオイル自体は自然発火しませんが、ワトコオイルを含んだ布等は自然発火する恐れがあるので、水に浸して生ゴミと一緒に捨てます。
また、オイルなので引火性です。自然発火はしませんが、タバコの火やガスコンロ近くでの作業などはNG、火気厳禁です。
ワトコオイルの使い方は?
本体に書かれている使い方は以下のようになります。
・ワトコオイルを刷毛でたっぷり塗る
・15~30分放置後、布で拭き取り、耐水ペーパーで研磨
・布で拭き取り、12~24時間乾燥させる
本体記載の使い方以外では、以下のような使い方があります。
・ワトコオイルを複数回塗布
・オイルステイン後、ワトコオイルを塗布
・ワトコオイル後、ブライワックスで仕上げる
ワトコオイルの色見本は?
色見本と塗り方が掲載されているのはスーパーメガホームセンター ejoy(イージョイ)さんです。
色見本のみやすさだとペンキ屋モリエンさんの方が見やすいと思います。
ワトコオイルのメンテナンスは?
ワトコオイルのメンテナンスは、普段は乾拭きか固く絞った水拭きでOKです。
汚れが付いた場合、専用のワトコオイル(メンテナンスムース)もありますが、実際には汚れた場所を紙ヤスリでキレイに削ったあと、ワトコオイルを再度塗り込むというやり方がメジャーなようです。
ブライワックスのメリット・デメリットまとめ
ワトコオイルのメリット
・簡単に木材がビンテージ風(古材風)になるので、男前インテリア・インダストリアル風にぴったり
・色はそこそこ多い(8色)
・マイナスドライバーがなくても開けられる容器
・オイリーで艶が出る
ワトコオイルのデメリット
・完全自然派素材ではない(「生殖能または胎児への影響のおそれ」「長期的影響により水生生物に毒性」の表記がある)
・単位面積当たりで計算すると安いが、1度塗りでは色が薄いために2~3度塗りが必須のため、結果として単価が高くなる(1平方メートル当たりで計算すると、ブライワックスは750円、オスモカラーだと433円、ワトコオイルは270円)
→単価についてはこちら
ワトコオイルはどこで購入すればいいの?
ワトコオイルはホームセンターでも取り扱いが多いので、ホームセンターで売ってなければインターネット通販で購入、という方法がいいと思います。