リメイクするにあたって、「ブライワックス」というものを知り、実際購入してみました。
使用感などを紹介していければと思います。
目次
そもそもブライワックスって何?
一言でいうと色付きの蜜蝋ワックスです。写真はブライワックス(ジャコビアン色)です。
蜜蝋ワックスってなに?
蜜蝋ワックスの使用感は頭に使うワックスや車用品のワックスと似ています。常温では固体、温めると液体になります。ブライワックスは20度で液化します。夏場は液体です。
木材に使う蜜蝋ワックスは表面に膜を作って、木材を保護してくれるものです。ワックスならではの艶も出ますし、撥水効果も防腐効果もあります。(ただし、ブライワックスは水回りでの使用を薦めていません)。
注意としては、ブライワックスは厳密に言うと蜜蝋のみで製造されているわけではなく、他の成分も含まれます。ネット上だと全ての成分を掲載しておらず、主成分が「自然成分」となっていますね(^_^;)本体にも成分の記載はありません。
ただ、F☆☆☆☆(建築材料の基準)をクリアしているので、神経質になりすぎなくても大丈夫だとは思います。
トルエンフリーのブライワックスもあります。
【補足】
後日、購入元に問い合わせてみました。
購入元の担当者さんがブライワックスの日本取扱い代理店に確認して下さいましたが、その他詳細の記載(その他の成分の記載)がなかったとのことです。
MSDS(化学物質等安全データシート)も添付して下さり、私自身も確認しましたが、すべての成分は確認できませんでした。
ブライワックスを使える場所・使えない場所は?
ブライワックスが使える場所
・家具類(棚板・天板)
・机
ブライワックスが使えない場所
・ダイニングテーブル(水拭きができない)
・椅子(繰り返し擦ると落ちる)
・床(よく滑る)
ワックスだから色落ちするの?
磨き残しがあると色落ちします。なので、刷り込んで刷り込んで、磨く必要があります。また、椅子など繰り返し擦れるような場所には不向きです。
ブライワックスの色見本ってないの?
実は購入した後にこのサイトを知ってしまいました…とても参考になります。
これを見ると、仕上がりの色合いはブライワックスの色よりも、ウッドダイ(水性ステイン)の色で大きく左右されるのがよく分かりますね。
ブライワックスって自然発火するの?
ブライワックス自体が自然発火することはありませんが、ブライワックスを塗るのに使用した布(ウエス)は自然発火のおそれがあります。水によく漬けて、重ねて置いておかないようにします。
捨てるときは生ごみと同じ扱いです。
ブライワックスの使い方は?
ブライワックスの使い方は本体通りだと以下のようになります。
・布(ウエス。ボロ布でオッケー)やスチールウールでブライワックスを塗布
・15~30分乾燥
・たわしで磨く
・柔らかい布で磨く
本体記載の使い方以外では、以下のような使い方があります。
・ブライワックスを2度塗り
・ブライワックスを塗ったあと、ニスを塗布
1度塗りと2度塗りだと、写真では違いは見づらいですが、濃さが違います。また、磨いているのでツヤが出ます。
ステインがあると、色に変化が出ます。今回はオーク色を使っているので、ブライワックスの色(ジャコビアン)よりややオレンジがかって見えます。
オイルステインがなくてもいい色合いですが、オイルステイン有りだと色に深みが、オイルステインなしだと表面のみに色が付いているように見えなくもない、という感じです。ブライワックスのみの方が、ツヤが出ている感じもあります。
私はオイルステインなしで2度塗りするのがいいかな、という感じです。
ステインって必要? 油性ステインと水性ステインはどっちがいいの?
ブライワックスは木材を研磨したあと、ステインを塗ってからブライワックスを塗って仕上げます。
ステインとは
そもそもステインとは、木目を引き立てるために塗るものです。ニスなどの「表面を保護するために塗るもの」ではなく、「見た目を良くするもの」です。
ですので、ブライワックスを使用される方でも、ステインを塗らない方もいらっしゃいますし、油性ステインや水性ステインを使ったあとにブライワックスを塗られる方もいらっしゃいます。
水性ステインと油性ステイン、どっちを使うべき?
ブライワックスにはウッドダイという同じメーカーの水性ステインが発売されています(ブライワックスより更に取扱店が少ないです)。水性ステインの方を推奨しているようですね。
ただし、油性ステインを塗ったあとにブライワックスを塗っている方もたくさんいらっしゃいます。これで不具合が出た、という方も見受けられませんし、好きずきかな、と思います。私自身は油性ステインを購入しました。使用感としては、油と油なので、ステインが乾ききっていないと油性ステインが取れてしまうような感もありますが、それが味になっているところもあります。
ニスを塗る必要はあるの?
ワックスなので、ニスを塗る必要はありません。
ただし、水回りに使用されたい方はニスを塗っている方もいらっしゃいます。私もキッチンで使用しているメタルラック(棚)の一箇所は油性のつや消しニスを使用しています。
ブライワックスのメンテナンスは?
ブライワックスは年に1~数回塗布します。塗布することで色に深みが出ます。
ブライワックスのメリット・デメリットまとめ
以上より、実際の使い心地と合わせて、メリットとデメリットをまとめました。
ブライワックスのメリット
・簡単に木材がビンテージ風(古材風)になるので、男前インテリア・インダストリアル風にぴったり
・色が多い(15色)
・ウエス(ボロ布)とたわしだけで塗れる(刷毛を用意する必要がない分、手軽)
・触り心地、ツヤがいい
・乾燥時間が15分と短い
ブライワックスのデメリット
・単位面積あたりで計算すると高い。オイルステインも塗るとより高くなる(1平方メートル当たりで計算すると、ブライワックスのみでも750円。オスモカラーだと433円)→こちらの記事にまとめました
・使える場所が限られる
・水拭き不可
・取扱店が少ない
・全成分が公開されていない
・臭いがきつい
どこで購入すればいいの?
ネットでの購入をおすすめします。
と、いうのも、取扱店がとても少ないので、「売ってたらラッキー」くらいの気持ちでホームセンターに行くと、何軒もはしごすることになります。
ちなみに私の戦歴です。実家から今住んでいる家まで車で2時間の距離なのですが、「せっかくだからいろんなホームセンターに寄ってみよう」と、2時間の道中で寄れるだけのホームセンターによってみましたが、どこも取り扱いがなく、大変な目に合いました。
取扱店は店舗ごとによって異なりますので、ここに載っているお店でも店舗によっては取り扱っているかもしれません。
取り扱っていなかったお店
・カインズホーム(2軒)
・コーナン
・ダイユーエイト
・山新
・ジョイフル本田
・ホーマック
取り扱っているお店
・ロイヤルホームセンター(ネットで購入後、木材を買いに行ったら置いてあった…)
・ビバホーム(ただし、欲しかったジャコビアンが売り切れだった)
ネットだとどこがおすすめか
私は楽天市場のDIYツールストアという店舗で購入させていただきました。
すぐに欲しかったので、15時までの注文で当日発送してくれたのは助かりました。8,000円以上で送料無料です。
8,000円はさすがにちょっと…という方は、ロイモールがいいかと思います。こちらは5,000円以上で送料無料です。塗料関係の品揃えはDIYツールストア
の方が良かったのでDIYツールストア
にお世話になりましたが、他に購入したいものがあればロイモール
の方が送料無料のハードルは低いです。
ちなみにAmazonの方がちょっと割高です。