ブライワックス、ワトコオイルについで、DIY界隈で流行っている塗料の一つがオスモカラーです。
私は現在、ブライワックスも使用していますが、次に使ったのがこの「オスモカラー」です。
変えようと思ったきっかけと、オスモカラーの特徴をまとめてみたいと思います。
使用感も随時紹介できればと思います。
目次
そもそもオスモカラーってなに?
オスモカラーは植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と、植物ワックス(カルナバワックス、カンデリラワックス)からできた塗料です。
自然素材からできた塗料なので、シンナー臭もありませんし、有害物質が含まれていることもありません。
オスモカラーってペンキなの?ステインなの?
オスモカラーは大別するとオイルステインになるようです。
ステインというと、上から保護剤を塗る必要がありますが、オスモカラーの場合には風呂場や床などの特別な場合を除き、オスモカラーウッドワックスのみで完成します。
※フロアの場合にはフロアークリアーを上塗り、水回りにはウッドプロテクターを下塗りします。
オスモカラーを塗る前に、オイルステインは必要?
オスモカラー自体がオイルステインなので、別途オイルステインは必要ありません。
オスモカラーを塗った後にワックスは必要?
オスモカラーウッドワックスにはワックス成分が既に含まれていますので、更にワックスを塗る必要はありません。
オスモカラーを2度塗りして仕上げます。
オスモカラーっていっぱい種類がありすぎてわかりにくい…
オスモカラーはいろいろな種類があります。簡単にまとめてみました。
・フロアークリアー
透明色のつや消しとつや有りの2種類。乾燥時間は12時間。2度塗り。
・フロアークリアーラピッド
透明色のつや消しとつや有りの2種類。乾燥時間は4~5時間。2度塗り。
・フロアーカラー(フロアーカラーナチュラル)
3分つや6色展開。乾燥時間は12時間。2度塗り。
・オプティセット
・ウォッシュアンドケアー
・ワックスアンドクリーナー
・エキストラクリアー
手垢止め・木材の保護、撥水性。下塗りとしても。つや消しクリア。乾燥時間は12時間。1度塗り。吸込み止めとして使われることもあるようです。
・ウッドプロテクター
防カビ下塗り剤。水廻り向け。乾燥時間は48時間。1度塗り後、上塗り。
・ノーマルクリアー
3分つや透明色。乾燥時間は12時間。1度塗り。
・ウッドワックス
3分つや13色展開。乾燥時間は12時間。1度塗り。2度塗りで濃い目の仕上がり。
・ウッドワックスオパーク「日本の色」
12色展開。乾燥時間は12時間。1度塗り。2度塗りで濃い目の仕上がり。
・ワンコートオンリー
つや消し16色展開。乾燥時間は12時間。1度塗り。
・カントリーカラー
紫外線に強い。15色。乾燥時間は12時間。2度塗り。
・ウッドステインプロテクター
18色。半透明。乾燥時間は4~6時間。2度塗り。
・外装用クリアー”プラス”
透明色。乾燥時間は12時間。2度塗り。
・ウォーターレペレント
撥水性、防虫、防腐、防カビ効果下塗り材。乾燥時間は12時間。1度塗り後、上塗り。
・ノンステップデッキ
滑り止め。撥水性、耐候性、紫外線カット、防カビ、防藻、防腐性能も有り。乾燥時間は12時間。1度塗り。
・カントリーカラー「鳥居色」
防虫、防腐、防カビ効果。乾燥時間は12時間。2度塗り。
・ウッドリバイバージェル
・ガーデンクリーナー
・刷毛洗浄液
・ペイントリムーバー
・筋違い刷毛
・オスモブラシ
・ワイドブラシ
・コテバケ
・パテ
例えば、棚や机などの家具に色を塗りたい場合には、オスモカラーウッドワックスを2度塗りもしくはオスモカラーワンコートオンリーを1度塗りします。
水廻りに使いたい場合にはウッドプロテクターで防カビします。
ブライワックスからオスモカラーに変えた理由
家具類はまだブライワックスを使っていますが、ダイニングテーブルの塗装はオスモカラーにしました。今後は順次、オスモカラーに変更予定です。
ブライワックスからオスモカラーに変えた理由は以下になります。
・乾燥時間がはっきり分かる
・オイルステインを別に塗布しない分、経済的
・水拭きができる
・作業中の臭いがきつくない
オスモカラーは自然塗料で赤ちゃんのおもちゃにも使える
まず、オスモカラーは自然塗料であることです。ブライワックスもF☆☆☆☆なので、家具に使用するには何の問題もないのですが、塗料の全成分が明記されていないのが不安でした。
こちらの記事にも書きましたように、販売元に問い合わせしても、MDSD(化学物質安全データシート)を読んでも、全成分が分からなかったのが、どうしても腑に落ちませんでした。わざわざ手作りで家具を作るのなら、安全なものを使いたい。オスモカラーなら、公式サイトにも全成分が表記されているので、納得して使えます。
乾燥時間が明確
次が乾燥時間です。12時間ととにかく長いです。ブライワックスの15分と比べると、48倍にもなります。
ただ、ブライワックスは15分ではありますが、たまに「拭いても拭いても乾かない」という意見を見かけるのと、自分自身も、「なんとなく、もうちょっと日向に置いておこうかな」と思うこともあったので、これだけ明確に「時間はかかる」と思って作業できるのは、自分としてはよかったと思っています。
意外と経済的?
次はお金の問題です。今まで、オイルステインの上にブライワックスを塗布していました。オイルステインは0.7リットルで7~12平方メートル塗れます。1リットルで10平方メートル塗れる計算です。0.7リットルで2,100円くらいですから、1リットル換算で3,000円です。
つまり、1平方メートル塗布するのに300円かかります。
ブライワックスも同様の計算をします。400mlで4平方メートルですから、1リットルで10平方メートルです。400mlで3,000円くらいですから、1リットルで7,500円です。
つまり、1平方メートル塗布するのに750円かかります。
オイルステインとブライワックス仕上げだと、1平方メートルあたり1,050円かかります。
オスモカラーウッドワックスは750mlで6,500円です。1リットルあたりの値段は8,670円程度になります。1リットルで20平方メートル塗布できます。
これを1平方メートルあたりに換算すると、433円です。2度塗りしても866円で、オイルステイン+ブライワックスで仕上げるよりは安くなります。
まとめるとこんな感じです。
使用塗料 | 1l当たりに塗布できる面積 | 1平方メートルあたりの単価 |
---|---|---|
オイルステイン | 10平方メートル | 300円 |
ブライワックス | 10平方メートル | 750円 |
オイルステイン+ブライワックス | 10平方メートル | 1,050円 |
ワトコオイル | 10平方メートル | 270円 |
オスモカラー | 20平方メートル | 433円 |
(2017年4月ワトコオイル追加:ワトコオイルは1度塗りの単価です。実際に塗装するときは2~3回塗るので、単価は2~3倍です)
注意としては、これは机上の空論ということです。例えば、ブライワックスの色が好きという方はオイルステインを使わず、濃い目に塗るという方もいらっしゃるでしょうし、オスモカラー2度塗りでも足りない、という方もいらっしゃると思います。あくまで計算上はこの値段、ということだけです。
また、オイルステインを使った筆を洗う際にはうすめ液も使います。オスモカラーは専用の刷毛洗浄液があります。この値段には含まれていません。
オスモカラーは水拭きできる
もう一つは、オスモカラーは水拭きができるという点です。家具は掃除の際に「パパッ」と水拭きすることはあると思いますが、ダイニングテーブルはそうはいきません。毎日食事の度に拭きますから、水拭きができる、というのは重要です。
ブライワックスは水拭きができませんし、直接触れるところではおすすめしていませんから、こういうところもオスモカラーはいいのかな、と思います。
作業中の臭いもきつくない
最後に作業中の臭いです。私は今まで、オイルステイン+ブライワックスで仕上げていましたが、作業中には溶剤の臭いがします。「うーん、そんなもんだよなー」と思っていたのですが、後から頭痛もしてくるし、うすめ液で汚れを取るから手もヒリヒリ…なんてことばかりでした。
オスモカラーは、好きずきはあると思いますが、臭いはしますが、頭痛を誘引するような臭いではありません。
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オスモカラーを購入するには?
オスモカラーを購入するのであれば、絶対Amazonや楽天市場等のネットショップがおすすめです。
というのも、オスモカラーのメーカーホームページに取扱店が記載されている(※現在該当ページが見当たらなくなっています)のですが、実際の店舗には特定のカラーしか置いていなかったり、プロ専用店(一般の人は入店できない)で購入できないこともあります。私自身、数店舗回りましたが、目当てのものは購入できず、最終的にはインターネットで購入しました…