実際に油性ペンキと水性ペンキを使ってみた感想や使用感を含め、それぞれのペンキの特徴などを紹介してみたいと思います。
今回は使い勝手のいい、アサヒペンのスーパーコート(油性スーパーコートと水性スーパーコート)で比較してみました。
目次
実際に使用した作品
実際に油性ペンキを使用したものはこちらになります。
・ゴミ箱(ビニール袋入れ)をリメイクしました(段ボールに塗布)
・カラーボックスをテレビ台にリメイクしました(内側)(カラーボックスに塗布)
・メタルラック(スチールラック)をリメイクしました1(金属に塗布)
水性ペンキはこちらです。
色の数は同じ
アサヒペンのスーパーコートは、油性・水性ともに45色です。
値段も同じ
両方の取り扱いのある壁紙屋本舗さんでは、同じ容量の水性スーパーコート・油性スーパーコートは同じ値段で取り扱いされています。
用途(塗れる場所)は両方とも屋内外塗布可能
水性スーパーコート・油性スーパーコートとも、屋内外で使えます。
屋外だから油性、屋内だから水性、もしくは、木材だから水性、油性だから金属、といった使い分けは必要ありません。水に濡れても、水性ペンキは落ちません。塗料を溶かしている溶剤が有機溶剤なのか水なのかの違いで、それらが揮発(蒸発)すると、色の成分だけが残るという仕組みです。
容量当たりの塗布面積は油性ペンキの方が広い
塗れる面積が大きいのは油性ペンキです。1リットルに換算すると、油性スーパーコートでは8~11平方メートル、水性スーパーコートでは7~9.5平方メートルになります。
実際の体感としては、油性スーパーコートはペンキ自体が固く、うすめ液で伸ばして使ったので、より塗れる感じがあります。
逆に水性スーパーコートは水で伸ばさなくても塗れるくらい柔らかいです。水で伸ばすにしても、筆に水を含ませる程度で塗れました。
乾燥時間は水性ペンキの方が早い
乾燥時間は水性スーパーコートの方が早いです。
夏季は水性スーパーコートが30分~1時間で乾燥するのに対し、油性スーパーコートは1~2時間です。冬季は前者が2~3時間、後者が3~5時間です。
実際に塗布してみても、水性ペンキの乾燥時間は早いです。いくつかの木材に塗布していると、最初にペンキを塗った木材には2度塗りが可能なくらいに乾いています。
油性ペンキは乾燥までに時間がかかるので、1日で作業が終わったとしても、一晩は下に新聞紙を敷いておく必要がありました。
臭いがきついのは油性ペンキ
臭いが少ないのは水性スーパーコートです。油性は油性特有の臭いがします。作業中はそんなに気にならないのですが、作業が終わった後から頭痛がしました。窓は開けて、換気をしているのですが…
水性スーパーコートでは、頭痛がする、ということはなかったです。
ただし、どんな成分に過敏に反応するかは人それぞれなので、油性ペンキで頭痛がしなかった方も、水性ペンキでクラクラする、ということもなきにしもあらずです。
また、両方とも、乾けば臭いはなくなります。
扱いやすいのは水性ペンキ
扱いやすいのは断然水性スーパーコートです。
油性スーパーコートの場合、ペンキを伸ばす(薄める)のも、刷毛(筆)を洗うのもうすめ液が必要です。その分費用がかさみます。
反対に、水性スーパーコートはペンキを伸ばす(薄める)のも、刷毛(筆)を洗うのも、水道水です。
また、手などの肌に付いたときにも、取れやすいのは断然水性ペンキです。油性ペンキが付いたときはうすめ液で洗うので、手が荒れます。
容器も、水性ペンキはヨーグルトや豆腐の容器などでも使えますが、油性ペンキの場合は溶けてしまうこともあるので(メタルラック1参照)、容器も考える必要があります(最終的に、トマト缶を使っています)。
耐久性がいいのは油性ペンキ?
耐久性に関しての記述はありませんが、一般的に油性ペンキの方が耐久性に優れていると言われています。
水性ペンキが耐久性が良くないのか、といわれるとそうではなく、例えば5年ほど前に水性ペンキで塗った実家の壁紙も、未だ色落ちすることもなく、日に焼けることもなく、キレイな状態を保っています。
水性ペンキと油性ペンキ、どっちがおすすめか
用途をよく確認する必要はありますが、扱いやすさからすれば、水性スーパーコートの方がおすすめです。
同じ値段で塗れる面積が少ないものの、うすめ液のことを考えると、水性ペンキ2缶くらいの値段になるんじゃないのかな、と思います。正直、うすめ液を何缶空けたか分からないです(笑)